WordPressで作成した場合は、バックアップが重要
いままのホームページの場合は、自分のパソコンで操作するため、自然とバックアップができていました。
ワードプレスの場合、直接操作したり、DBを操作を扱うため、従来のやり方だとバックアップができません。
必ずバックアップは必要
レンタルサーバーの老舗ファーストサーバでは、誤ってデータを消去し、元に戻せなかった大規模事故がありました。このような場合、バックアップをしていなければ、永久にもとに戻すことはできません。
たとえレンタルサーバー側(ASP)がミスをしなくても、以下のような場合に大事な情報を失う可能性があります。
- 誤操作による消去(誤ってデータを消去)
- 変更ミス(変更したら全く動かなくなった)
- マルウェア(外部から侵入され、破壊や改ざんされた場合)
マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称
事故が発生してからでは、失われた情報は、二度と戻せません。事前の作業が必須です!
BackWPupを使用してWordPressサイトをバックアップ
BackWPupは、WordPressのバックアッププラグインとしてデファクトスタンダートと言ってもいいくらいメジャーなプラグインです。日本のサイトでも数多く紹介されていますが、記載されたバージョンが古く、説明もそれほど親切ではありません。
そこで今回は、最新バージョンであるBackWPup?Ver3.0.11について、わかりやすく説明します。
WordPressのバックアップに必要なデータ
- FTP上のデータ
- データベース上のデータ
FTP上のデータは、FTPソフトであれば、バックアップできます。データベース上のデータだけであれば、「WP-DBManager」プラグインもあります。
FTP上のデータとデータベース上のデータを自動的にバックアップソフトできるのは、BackWPupならではと言えるでしょう。
バックアップ先について
クラウド上に保存できることが大きな特徴です。DropboxやSugarSyncといったメジャーなクラウドサービスが利用可能です。
BackWPupの使い方
「プラグイン」⇒「新規追加」⇒「インストール」⇒「有効化」までは、いままでのプラグインと同じです。
「プラグイン」をクリック。「新規追加」をクリック。検索とテキストボックスに「BackWPup」と入力。「プラグインの検索」をクリック
「BackWPup」を確認し、「いますぐインストール」をクリック
「OK」をクリック
「プラグインを有効化」をクリック
バックアップするため新しいジョブ(仕事)を登録する
すると左下に「BackWPup」メニューが追加される。Add New Jobをクリック
Add New Jobで表示される「タブ」について
まずは、General(一般)タブから順番に説明します。
General(一般)タブについて
ここでは(1)から順番に説明します。
(1)Job Name(仕事名)
ここは、動作に関係がないため、なんでもいいです。あとから名前の変更もできます。迷ったら初期値のままで。
(2)Job Tasks
何をバックアップするか、チェックをつけます。迷った場合は、全てにチェックをつけても良いですが、圧縮後のファイルが300Mbyte以内になるようにしてください。多くの人がDropboxで保存してます(筆者含む)。Dropboxでは300MB以内の制限があります。情報元:Dropbox - ファイルの容量制限や最大容量について 今回の説明では、初めの4つにチェック
■Database backup(データベース:必須)
■File backup(バックアップファイル:必須)
■WordPress XML export(投稿内容)
■Installed plugins list(インストール済プラグイン一覧)
□Optimize database tables(データベーステーブルの最適化)
□Check database tables(データベーステーブルのチェック)
300MByte以内にする方法。チェックを減らす。後ほど説明するタブで、バックアップ内容を減らす。バックアップするジョブを複数に分ける。
(3)Backup File Creation(保存するときのファイル名)
任意。今回は、参照しやすいZIPで。
(4)Job Destination(バックアップ先)
任意ですが、Backup to Dropboxにチェックしている人が多い。
今回の説明もDropboxで!今回は、Dropboxのみチェックを付ける
(5)Log File(バックアップログの連絡)
基本的に、そのまま。
General(完成例)
念のため「Save changes」で保存
セーブしたJobに戻る方法
一度セーブ(Save changesをクリック)すると、「Job Name」で指定した名前で登録されます。
誤って閉じてしまったり、後日、設定するときに、再編集する方法を記載します。
「BackWPup」をクリックし、「Jobs」を選択
ジョブ名を確認し、Editをクリック
これで、再度編集できるようになります。
上手くできなかった場合は、Generalタブから順番に内容を確認してください。
Schedule(スケジュール)
Start jobを「with WordPress cron」にする。あとは、初期値で。「Save changes」
DB Backup(データベースバックアップ)
初期値のままでOK。
Files(バックアップファイル選択)
300MB超えないように調整してください。
XML export(投稿内容のバックアップ)
初期値のままでOK。
Plugins(プラグインリスト)
初期値のままでOK。
To: Dropbox(ドロップボックスの設定)
Dropboxをお持ちでない方は、作ってください。無料です。
メッセージでわかるかと思いますが、Dropboxをインストールすると自動的にDropboxフォルダができます。
また、「Reauthenticate」を押すと、Dropbox認証が始まります。パスワードを入力。
許可をクリック
「Dropbox」フォルダの「アプリ」の「BackWPup」の配下に指定した名前(「Folder in Dropbox」で入力した名前★)でバックアップファイルが保存されるようになります。
「Save changes」をクリック
動作確認
動作確認をしましょう。「Run now」をクリック
※「Run now」が表示されない場合は、変更なしでも「Save changes」ボタンを押してください。「Run now」が表示されます。
暫く待つと終了です。時間は、バックアップ量で大幅に変わります。
また、以下のエラーメッセージ「ERROR: No MySQLi extension found. Please install it.」が表示される場合は、PHPのバージョンが古い場合です。PHP5.4以上に変更します。
PHP5.4に変更する方法(ロリポップの場合)
ロリポップのホームページ(http://lolipop.jp/)に移動し、「ログイン」をクリック
ログインフォームへをクリック
「ロリポップ!ドメイン」または、「独自ドメイン」をクリックし、各項目を入力し、ログイン
「WEBツール」をクリックし、「PHP設定」をクリック
phpバージョンを変更し、「変更」をクリック
これで、PHP5.4に代わります。プラグインによっては動かなくなるものもあるかもしれません。不具合が発生した場合には、もとに戻しましょう。
まとめ
- WordPressサイトを作成した場合は、バックアップは絶対に必要
- バックアップは、「BackWPup」を使用する
- 操作は、英語で難しいですが、一度設定してしまえば安心です!
事故が発生してからでは、失われた情報は、二度と戻せません。事前の作業が必須です!

マイクロソフト認定トレーナー。専業ブロガーになり1年経過(別名:ひきごもり)。ブロガーなのに誤字脱字王。滑舌が悪いのにYouTuber。『自己紹介』