M-tronic搭載機のリセットについて記載します。
林業のプロ向けモデルであるSTIHL MS 201 c-mとSTIHL MS 261 c-mを購入しました。
最初は調子がいいのですが、しばらく使うと「ふかすと止まる現象」が発生しました。
購入したばかりにも関わらず、回転を上げるとかぶるように突然止まってしまいました。
何度試しても変わりません。修理に出したところ故障ではなくM-Tronicという最先端の電子制御装置が原因でした。
最新式のSTIHL製品には、M-Tronicが備わっています。学習機能のリセットと再学習でなおります。
M-Tronicとは
M-Tronicとは、使用状況に合わせて適切に燃料と空気の混合比を電子コントロールするシステムのことです。なんと、高度、燃料グレード、エンジン温度の環境変化を自動的に分析し、最適化します。
メモリー機能もついており、最後に使用した設定状況を記憶します。
厄介なことに学習を誤ると、急にエンジンが止まるようになってしまいます。リセットして解決します。
リセットすることで絶不調から、超快適な状態にまで改善しました。
M-Tronicリセット方法
マスターコントロールレバーを[▲]に移動し、エンジンをかけて90秒待つ。
マスターコントロールレバーとは、[O]-[I]-[▲]があるスイッチの部分のことをいいます。通常は、[I]の部分にスイッチがあります。
スイッチの意味
O:ストップ
I:通常運転位置
▲:スタート位置
スタート位置[▲]に移動するには、トリガーロックアウト(A)を押しながらスロットルトリガー(B)を押します。(A)と(B)を押したままの状態でスイッチを[▲]移動し、(A)と(B)をはなします。
あとは、通常通り、エンジンをかけて[▲]の位置を保持したまま90秒待ちます。
同じ大きさの丸太を3回伐ります。
※MS261c-mだと同じ大きさの丸太を5回
超快適な状態に戻ります。
まとめ:必須知識だがマニュアルには書いてない
私のように90秒放置で解決できる方が多いようです。
この作業を知らないと、いろいろ触ったり迷った後に修理に出すことになります。とても重要なことにも関わらずマニュアルには書いてありません。
英語のサイトを探しても、一言だけ助言程度に書いているところがあるくらいです。
関連URL
レビュー 林業入門者にも最適!STIHL MS 201 C-M。

マイクロソフト認定トレーナー。専業ブロガーになり1年経過(別名:ひきごもり)。ブロガーなのに誤字脱字王。滑舌が悪いのにYouTuber。『自己紹介』