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ついに七二会の私有林の間伐を実施しました

2017年5月16日

「自分も、家族も、回りも方々も幸せになる!」そんな生き方を目指しています。

 

昨日は、七二会の私有林の間伐をしました。

山主も大変喜んでくださって、苦労して実施した甲斐がありました。

 

写真を見てもわかるように伐倒技術は、少し向上しました。
※まだまだ改善の余地ありですが...

七二会の私有林を間伐するにあたって

言葉で私有林を間伐と言っても、いろいろな苦労がありました。簡単にまとめます。

STEP1:メンバーを集める

七二会で私有林の間伐を実施しようとしても誰もいませんでした。

1人でやればいいと言う方もいますが、伐倒作業は、ベテランでも1人では実施しないとのことです。

万が一に備えて2人以上で行動をします。
※作業をしなくても、万が一に備えて見て頂ければ大丈夫です

七二会にも、プロの林業家はいますが支障木の処理が中心で、私有林の間伐は採算の関係で手が回らないのが現状でした。

信州フォレストワークのメンバー4人で実施しました。

営利目的ではなく、NPO(非営利のボランティア)としての活動です。

 

STEP2:間伐のノウハウを知る

七二会で私有林の間伐を実施するには、知識が必要です。

地域おこし協力隊の任期が終わっても継続可能な林業にするために、補助金を活用することにしました。

慣れない方が以下のことをやろうとしても難しいです。

  • 山林の面積の測量
  • 面積あたりに何本の木があるの計算
  • 何本間伐すれば良いか
  • 間伐する木の選定

間伐をするには、かかり木は当たり前。どのように処理をすれば良いかわかりません。安全な作業をするには、「やり方」を伝達する師匠が必要です。

1日や2日なら教えてくださる方もいますが、何百日も継続して教えて下さる方は、なかなかいません。

そこで1年間、信州フォレストワークで間伐の方法を学ばせて頂きました。

また、長野県主催の林業セミナーにて27日間学んだことも、知識と技術の習得の意味で得られたことが大きかったです。

 

STEP3:間伐する場所を探す

七二会の市有林は、森林組合によって間伐が実施されています。

私たちの家の周辺の森林は、私有林がほとんどです。

身近な森林こそ、きちんと手入れをするべきです。しかし、本来実施すべき私有林は、ほとんど間伐をされていません。

そこで間伐できる場所を探しました。世代が変わり、山主すらわからない場所も少なくありません。

山をもっているけど、何処にあるかわからない方も多いです。
※税金だけ納めている状態

地域の方々の協力をもとに3名から地番をお聞きすることができました。

 

実施するには山林を集約化して2ヘクタール以上にする必要あり

信州フォレストワークでは、基本は隣接している山林の2ヘクタール以上を間伐しています。1ヘクタールとは100m×100mです。

1ヘクタールを坪数で言えば300坪です。地主は、複数で問題ありません。隣接していることが必要です。

今回も、2ヘクタール以上に集約化して作業をする予定でしたが、地域おこし協力隊の任期中に集約化することは不可能と判断しました。

そこで、今回は特別に2ヘクタール未満ですが信州フォレストワークに依頼して実施しました。

面積が広くなっても、事務作業はあまり変わりません。

 

作業面では逆に楽になることが多いです。集約化した山同士は、境界を意識することなく作業できるようになります。

 

間伐させて頂いた山は、みごとに明るい森になりました。この作業により杉の木が大きく太ることができます。

 

しかし、周辺の林は、暗くて手入れがされていない状態です。このままでは木が太りません。何年経過しても細いままです。

地主がわかり、間伐の承諾を得ることができれば、周辺の林も作業ができました。残念でなりません。

 

 

この山林を選ばせて頂いた理由は、枝打ちを実施されて山を大切にしている想いが伝わってきたからです。

 

まとめ:大事な一歩を踏み出した

20年・30年やらないとなかなか形にならないと思いますが、大切な一歩を踏み出すことができました。

継続して、頑張りたい。

 

  • B!