11月販売予定だった『Blackmagic eGPU Pro』がいよいよ販売を開始しました。
提供は、2019年1月25日~2019年2月8日です。
Blackmagic eGPU Proの最大の魅力は、Thunderbolt 3を搭載したMacなら、最高のグラフィック性能を手に入れることが出来る点です。Radeon RX Vega 56を搭載しておりiMac Proと同等のグラフィック性能です。
Thunderbolt 3を搭載したMacについて
意外にも歴史は短いです。以下以降のMacで使えることになります。
- iMac (2017 年6月6日発売)
- iMac Pro(2017年12月14日発売)
- MacBook Pro (2016年9月7日)
- Mac mini (2018年11月7日発売)
- MacBook Air (2018年11月7日発売)
尚、ノートパソコンについてはThunderbolt 3ケーブルにより85Wまで供給できます。
規格の都合上0.5mが最長です。OS上にドライバが入っているため接続するだけで使えます。
同じ形だが非なるUSB-Cポート
Thunderbolt 3ポートはUSB-Cとして使えますが、以下の3機種はThunderbolt 3ポートとして使えません。
物理的には繋がりますが、使えないので要注意!
- MacBook(2017 年6月6日発売)
- iPad Pro 11インチ(2018年11月7日発売)
- iPad Pro 12.9インチ第 3 世代(2018年11月7日発売)
ワークステーション並の性能
Blackmagic eGPU Proは、ワークステーションクラスの性能を備えているところです。
- Radeon RX Vega 56グラフィックプロセッサ
- 8GB HBM2メモリ
- 149,000円 (税別)
税込み価格160,920円。Appleでの単独販売です。高価ですが購入してしまえば、Thunderbolt 3が備わっているMacやWindowsで末永く使うことができます。
Thunderbolt 3で接続することにより4ポートハブとしてUSB3を使うことができます。
下位モデルは、Blackmagic eGPU
- Radeon Pro 580
- 8GB GDDR5メモリ
- 89,800円(税別)
税込み価格96,984。Appleでの単独販売です。こちらもThunderbolt 3が備わっているMacやWindowsで使うことができます。
GPUとは
今回説明すべきものは、eGPUですが、以下の順番で説明します。
- iGPU
- dGPU
- eGPU
iGPUとは
Integrated Graphics Processing Unitの略になり、CPUと統合されたグラフィックス装置になります。CPU内の機能を利用して出力するため、演算ユニットに限りがあり、メインメモリの一部を利用するために転送速度にも限りがあります。CPU内に搭載されているためコスト的に大きなメリットがあります。
dGPUとは
dGPUとは、discrete GPUの略で分離した・個別のGPUを意味します。デスクトップパソコンや15インチMacには、スペース的に余裕があるためiGPUに比べて比較的高性能なGPUを搭載できます。とはいえ消費電力・発熱量・スペースの問題から、ノートパソコンやMac miniにRadeon RX Vega 56のような高性能な装置は、搭載できません。
eGPUとは
新しい流れとしてeGPUが発売されました。
脱着可能なGPUです。
Thunderbolt 3を使ってPCI Express × 4で繋ぐことでソフトウェアからは、あたかも本体内にGPUを搭載されているように見せることができます。
消費電力やスペースの問題がクリアされるため、超高性能なGPUを搭載することもできます。
Mac mini 2018の例
Mac book Proの例
eGPUには2種類ある
GPU込で販売されているeGPUは、搭載しているグラフィックカードに最適化されているため、大きさは比較的小さいです。
対してGPU別で販売されているeGPUは、様々なGPUカードが使えるように大き目サイズとなっています。
- GPU込で販売されているeGPU
- GPU別で販売されているeGPU
GPU込で販売されているeGPU
GPU一体型 eGPUは、商品の中にGPUが既に入っているパターンです。
以下の紹介するGPU-RX570-TB3は、Mac mini並みにコンパクトです。ただし、アダプターは大きい。
- Blackmagic eGPU Pro
- Blackmagic eGPU
- Sonnet egfx Breakaway Puck
RX560は、GTX1050程度の実力
RX570は、GTX1060程度の実力
GPU別で販売されているeGPU
eGFX Breakaway Boxを代表とする製品です。お好きなGPUカードを使うことができます。
- SONNET eGFX Breakaway Box (350W)
- SONNET eGFX Breakaway Box (550W)
- SONNET eGFX Breakaway Box (650W)
出力できるモニター数について
最大で5Kディスプレイ1台と4Kディスプレイ2台の合計3台まで接続できます。
※DisplayPortのみ5Kディスプレイをサポートしています。
よって4Kディスプレイ3台もありです。
Thunderbolt 3のケーブル1本で3台までのディスプレイに出力できます。
まとめ:eGPUは今後注目される接続の一つ
個人的には、dGPUの方が手っ取り早い気がしますが、本格的なGPUを外部接続するには、eGPUは有効です。
興味のある方は、ご利用ください。