タイトル負けしないように、私の言葉でMac mini 2018の全てを記載します。
Mac mini 2018の実機にて結果を追加しました。値段も高いですが満足度も高いです。
iPhone X、iPad Proを購入して使用した時の感動と同じです。
CPU性能がトップクラス。
Thunderbolt 3によって超高速SSDや超高性能なGPUの追加ができる!
とっても魅力的なパソコンです。
Mac miniの嬉しい情報
- モバイルPCの中での性能はトップクラス
- メモリの追加交換が可能
- 最大3台の 4K ディスプレイ出力に対応
- Thunderbolt 3により超高速SSD追加可能
- Thunderbolt 3により超高速GPU追加可能
- 豊富な端子。HDMI / Ethernet / Thunderbolt 3 × 4/ USB 3 ×2
Mac miniの残念なところ
- GPUがiGPUのみ
- SDカードスロットの廃止
- 最低価格帯が58,800円(2014年)から89,800円(2018年)に
- SSDの交換が不可
CPUについて
Mac miniのCPUは、Macの中でもトップクラスで素晴らしいです。
- デスクトップ用CPUを採用
- 性能はトップクラス
- マルチコアの比較
- シングルコアの比較
デスクトップ用CPUを採用
デスクトップCPUを採用しているため、ノートパソコン用CPUより性能が高いです。第8世代の6コアです。
インテルでは第9世代のCPUが発売したてです。来年度にあたるMac mini 2019では、i9も期待したいところです。
Mac miniは、今までノートパソコン用のCPUを使っていたことから、今回もノートパソコン用と思っていましたが、意外にもデスクトップ用です。
そのためMacBook Pro に搭載されているCore i9-8950HK(2.90GHz、6コア)よりも高速です。
i3-8100 | i5-8500 | i7-8700 | |
---|---|---|---|
価格差 | - | +11,000円 | +33,000円 |
コア / スレッド数 | 4 / 4 | 6 / 6 | 6 / 12 |
キャッシュ | 6MB | 9MB | 12MB |
動作クロック | 3.6GHz | 3.0GHz | 3.2GHz |
ブーストクロック | - | 4.1GHz | 4.6GHz |
メモリ対応 | DDR4-2400 | DDR4-2666 | DDR4-2666 |
TDP | 65W | 65W | 65W |
内蔵グラフィックス | UHD Graphics 630 | UHD Graphics 630 | UHD Graphics 630 |
シングルコアスコア | 4378 | 4830 | 5303 |
マルチコアスコア | 12532 | 18251 | 23015 |
※ベンチマークは、Geekbench Browserを参照。『i3』『i5』『i7』
※i3からi5に変更することはできませんがi3⇒i7が+3.3万円。i5⇒i7が+2.2万円であることからi3⇒i5は、1.1万円と算出しました
性能はトップクラス
『First Mac Mini Benchmark Surfaces Ahead of November 7 Launch』の情報によると、
Mac miniは、ハイエンドの2.9GHzのMacBook Proと同等の性能を発揮しています。
i7 + 32GBの構成です。210,800 (税別)の性能です。
他のマシンの性能は、『Mac Benchmarks - Geekbench Browser』を参照ください。
Mac Pro (Late 2013)とほぼ同じ性能です。
以下は、私のMac mini 2018の結果です。
シングルコアの比較
意外にも、2番目のハイスコアです。MacBook Pro i9モデルを押さえています。
マルチコアの比較
iMac Proには負けますが、Mac Proなら同じくらいです。恐るべし。ここでもMacBook Pro i9モデルに勝っています。
メモリについて
メモリは、あらかじめ8GB入っています。必要に応じて16GB以上にアップグレードできます。
メモリの追加交換が可能
メモリは交換可能です。ただ、いろいろ外さないと交換ができないため、大掛かりな作業となります。16GB程度なら、購入時に増やした方が良いでしょう。
私は、8GBから32GBに増設しました。スリルと感動が味わえました。
Apple社とAmazonとの価格の違い
DDR4-2666 SO-DIMMです。
交換リスクを恐れない(自己責任)なら、自分で交換した方がお得です。
64GBは、流通していないため直販で買うことになります。
※12月には、10%~20%ほどメモリの価格が下落すると言われています。
Apple社 | Amazon | |
---|---|---|
8GB | - | 10,670 |
16GB | +22,000 | 17,960 |
32GB | +66,000 | 41,000 |
64GB | +154,000 | - |
GPUについて
標準のGPUは貧弱
とても強力なCPUですが、内蔵GPUはUHD Graphics 630と貧弱です。
どれほど貧弱かは、『Intel UHD Graphics 630 Review』を見ればわかります。
eGPUで増強可能
GPUは、別売りで拡張できます。12月下旬に発売された『Blackmagic eGPU Pro』を使えば、高性能グラフィックスボードそのもののGPUパワーも手に入れることができます。
外付けによって強化できます。
Radeon RX Vega 56は、GTX1070とGTX1080の中間ぐらいの性能です。
Radeon Pro 580は、GTX1060よりも下回ります。
Apple推奨商品は価格も性能も悩ましいです。
Blackmagic eGPU | Blackmagic eGPU Pro | |
---|---|---|
プロセッサ | Radeon Pro 580 | Radeon RX Vega 56 |
税別価格 | 89,800 | 149,000 |
GPU名 | Radeon Pro 580(8GB) | Radeon RX Vega 56(8GB) |
Sonnet eGFX Breakaway Box 650で汎用的にGPUが使える!
Thunderbolt 3にSonnet eGFX Breakaway Box 650Wを使えば、汎用的にGPUを追加できます。
とは言えMacが認識できるのは、Radeon系です。Windowsで普及しているGTX系は使えません。
Radeon RX Vega 56
Breakaway BoxのPDFを見る限り使えそうです。Apple推奨商品より安く買えますね!
SSDについて
SSDは、高価で高速なM.2 PCI-Eタイプです。M.2 SATAに対して高速な分、媒体の値段も2倍ぐらいします。
メモリと違って交換できません。マザーボードに直接ついています。
私の実機での結果です。i7 32GB 1TBモデルです。
以下のAmazonは、「Samsung SSD 970 EVO M.2 Type2280 」の価格です。あくまでも参考程度と思ってください。
i3モデル | i5モデル | Amazon | |
---|---|---|---|
128GB | - | - | - |
256GB | 22,000 | - | 9,980 |
512GB | 44,000 | 22,000 | 18,800 |
1TB | 88,000 | 66,000 | 34,800 |
2TB | 176,000 | 154,000 | 79,800 |
Thunderbolt 3による追加が可能
Thunderbolt 3による外付けSSDがこれから流行すると思います。
読み出し/書き込み速度は 2,800/2,300 MB/秒です。
現在、価格がボトルネックになっていますが、必ず安くなると信じています。
汎用的なThunderbolt 3外付けケースもあります。
詳しくは。『Mac mini 2018への外付でも読出2,800MB/s 書込2,300MB/s』を参照ください。
1,000MB/s程度でも良ければ、M.2 PCI-E 外付けケースを活用
こちらは、実現可能なレベルになっています。
詳しくは、『SATAのSSDより2倍早い!Mac mini 2018にSSDを外付けする』を参照ください。
外観(とても重要)
シルバーからスペースグレイになりました。よって「ディスプレイ台(アーム)」、「キーボード」、「マウス」は、従来のシルバーのものは、デザイン的に合いません。
黒かダークグレイの方がマッチします。
価格
安いことが魅力のMac miniでしたがお高くなりました。もっと攻めて欲しかったです。
「()」は、オプションとして指定可能
CPU | i3(i7) | i5(i7) |
---|---|---|
価格 | 89,800円(税別) | 122,800円(税別) |
メモリ | 8GB(16GB / 32GB / 64GB) | |
ストレージ | 128GB (512GB、1TB、2TB SSD) |
256GB (512GB、1TB、2TB SSD) |
アルティメット構成
ハードウェアだけアルティメットな選択をすると¥463,800 (税別)です。
i7 / 64GB / 2TB / 10GB Ethernet
約50万円(税込)となります。
ただ、メモリは通常16GBあれば十分だし、SSDの2TBは無駄に高くて外付けのSSDでカバーできるので512GBで十分でしょう。10GBのEthernetも不要です。
妥当な構成
i7 / 16GB / 512GB
188,800 (税別)です。これならバランスが良いでしょう。
※1TBの+66,000円は、高すぎです。
忘れてはいけない周辺機器
後述のロジクールのクラフトがデザイン的もマッチして良いと思います。Windowsでも快適に使えます。
Magic Keyboard(テンキー付き)
¥14,800 (税別)
Magic Mouse 2
¥9,800 (税別)
Logicool(オススメ)
純正のキーボード・マウスも良いですが、Logicool Flowを使えば3台のパソコンまで使えてパソコン間をシームレスに移動できるのでオススメです。
デザイン的にもマッチします。
発売時期
発売は、2018年11月7日でした。
サイズについて
当初は、半分の大きさになると思っていましたが、デスクトップ用CPUを採用したことにより、大きさは、そのままに性能が大幅アップしています。
サイズは、前モデルと同等です。高さ3.6cm、幅19.7cm、重さ1.3kgです。
重さは、80gほど重たくなりました。前モデルは1.22kgです。
競合製品Mac Book Pro 2018との比較も追加しました。
ぜひご覧ください。
『Mac mini 2018の競合製品について【MacBook Pro 2018編】』
まとめ:拡張性豊富でモバイルも可能な本格マシン
CPUがデスクトップを採用したこと。
Thunderbolt 3を使うことによって、eGPUや超高速SSDも外付けできるため、本格的なプロが使うパソコンとして活用できます。
価格が高くなったことは残念ですが、10万円~30万円ぐらいの投資でパソコン入門者から本格的なプロユーズまで対応できることは素晴らしい。
私のように既にモニターとキーボードを持っているような方にはお勧めです。