昨日からmacOS Catalina 10.15が正式にリリースされたことにより、OS標準の機能としてMacのサブモニターとしてiPadが使えるようになりました。
左がMacbook Air 2020。右がiPad Pro 2020 + Magic Keyboardです。無線接続をしています。
左がMac mini 2020。右がiPad Pro 2020 12.9インチです。液タブとしても使えます。
Sidecarをサポートしているハードウェアについて
ハードウェアの基準を満たしていない場合は、Duet Displayを検討してください。
Macについて
- iMac 27-inch (Late 2015 or newer)
- MacPro (2016 or newer)
- Mac mini (2018)
- Mac Pro (2019)
- MacBook Air (2018)
- MacBook (Early 2016 or newer)
iPadsについて
Apple Pencil:
- iPad Air (第3世代)
- iPad mini (第5世代)
- iPad (第7世代)
- iPad (第6世代)
- iPad Pro 12.9インチ (第2世代)
- iPad Pro 12.9インチ (第1世代)
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 9.7インチ
Apple Pencil (2nd generation):
- iPad Pro 12.9インチ (第3世代)
- iPad Pro 11インチ
MacでSidecarをセットアップする
MacおよびiPadでSidecarを有効にする必要があります。
Macで[ システム環境設定 ]をクリックし、Sidecarを選択します。
デバイスを選択でiPad Proを選択します。
接続するデバイスのリストにiPadが表示されない場合は、iPadをMacに接続します。
Sidecarは、直接有線接続またはBluetooth経由のワイヤレスで動作します。その後Wi-Fiが動作します。
MacとiPadで同じiCloudアカウントにログインする必要があります。
最新のiPad ProならUSB-C to USB-Cで10Gbpsが期待できます。
Lightning接続のiPad ProならUSB-C - Lightningケーブルがオススメです。転送能力がUSB2(500Mbps) ⇒ USB3(5Gbps)へと10倍にアップし、画面の描画もスムーズになります。
無線は、ケーブルがないだけ便利ですが、電波の状況に依存し、速度面で有線には負けます。ケースバイケースで使い分けましょう。
尚、USB-Cなら充電能力も高くUSB-C - Lightningケーブルがあると、従来のLightningケーブルと違って充電しながら使うことができます。11.5W充電。4.89V 2.36Aと一昔の急速充電並に早くできます。USB-C to USB-Cも同様の性能だと思われます。
iPadでSidecarをセットアップする方法
両方のデバイスで同じiCloudアカウントを使用し、直接またはBluetooth経由で接続する必要があるだけです。iPadには追加のSidecar設定はありません。
通常は、自動的に画面が変わりますが、意図した画面でない場合は、以下の方法で切り替えてください。
iPadの画面からMacのモニターにしたい場合
MacのモニターからiPadの画面にしたい場合は、下のエッジスライドです。
カスタマイズ方法
あとは必要に応じてカスタマイズしてください。
サイドバーを表示
Touch Barを表示
Macの多くのアプリには、操作をさらに簡単にするタッチバーコントロールがあります。Sidecarを使用すると、Macにタッチバーがない場合でも、iPad画面にタッチバーが表示されます。MacのTouch Barと同じように使用できます。
ジェスチャーも使用できる
Sidecarを使用する場合、iPadのマルチタッチジェスチャは引き続き使用できます。
- スクロール:2本の指でスワイプ
- コピー:3本の指でピンチイン
- カット:3本の指で2回ピンチイン
- 貼り付け:3本の指でピンチアウト
- 元に戻す:3本の指で左にスワイプするか、3本の指でダブルタップ
- やり直し:3本の指で右にスワイプ
まとめ:OS標準でサポートする恩恵は大きい
まだ1日しか使っていませんが、安定性は、Duetより上です。
サポートするピクセル数であったりメインディスプレイとして使える点は、Duetが勝ちます。
100%Duetに置き換わるものではありませんが、多くのMacユーザーにとってDuetは不要でしょう。