CHOETECH 60W 6ポート Quick Charge 2.0対応を購入したため、いろいろ調べました。
急速充電2は、現在、存在しない
2014年夏モデルは、25%充電が速くなるとして、ドコモが「Quick Charge 2.0」を急速充電2として命名しました。
しかし、2014年冬モデルから、徐々にフェードアウトして、今では触れられなくなりました。
ドコモが急速充電2を呼ばなくなったため、「Quick Charge 2.0」と呼ぶこととします。
Quick Charge 2.0の中身
急速充電1までは、5V充電でした。Apple社の製品は、5Vで2.4Aまで流せますが、Androidは、5Vで1.8Aまでど、充電速度で負けています。
そこで9V、または12Vとして電圧を高くすることで、充電速度を速めようとしたのが、Quick Charge 2.0です。
現在のスマートフォンと接続すると、9Vに調整されます。
電圧が、5Vから9Vへと1.8倍になったことで、より大きな出力が可能になりました。
Quick Charge 2.0の電圧は、常に9V
充電速度は、スマホのチップセットに依存します。チップセットが新しくなると変わる可能性がありますが、現在のところ常に9Vで充電されます。
Xperia Z3 Compactでも常に9vで出力
「Xperia Z3 Compactで急速充電2を試してみる!」で記載したように、急速充電2こと、Quick Charge 2.0をしてもスピードがあまり変わりませんでした。
このときは、充電アダプタとケーブルが一体型しかなく、電流チェッカーで確認することができませんでした。
ついにケーブル一体型以外も発売
CHOETECH 60W 6ポート Quick Charge 2.0対応は、ケーブルを別途接続できます。
やっと、電流チェッカーで確認できるようになりました。
早速、タイムラプスを使って測定してみました。
最初の50分間は、9W充電
最初は、8.78V 1.03Aです。計算すると電圧×電流で9Wで充電しています。従来の充電なら5V 1.5Aと7.5Wで充電されることになります。
1.2倍ほど高速なことになります。
51分から急に6.5Wにダウン
51分から80分まで8.88V 0.74Aが続きます。これは、6.5Wと急速充電1とほぼ同じ出力です。
81分から5.7Wにダウン
81分から8.87V 0.65Aまで下がります。5.7Wだと、急速充電1より遅くなります。
グラフをみるとわかるように、81分から急速充電1に比べ、充電速度が遅くなります。
120分で1.5Wにまでダウン
8.88Vで0.17A。急速充電1だと3Wぐらいだと思います。わずか半分です。一気に急速充電1に追い上げられます。
最終的には、急速充電1とほとんど変わらない2時間11分で充電終了
充電が100%になっても、出力は、0.1Aのまま続きます。
余談ですが、バッテリーチェッカーを使うだけで約0.1V低下します。バッテリーチェッカーを使わなければ9Vになり、若干早くなると思われます。
まとめ:Quick Charge 2.0の9V充電は、後半に弱い
調査した結果、Xperia Z3 CompactのQuick Charge 2.0は、後半に弱いことがわかります。
私が調査した結果、Xperia Z2 / Z3 / Z4は、そんなことはありません。
きちんと25%ほど早くなります。Xperia Z3 Compact固有の問題と考えて良いです。