Pixelシリーズは、1時間で有線で70%程度充電できます。ワイヤレス充電(無線)だと60%程度です。
しかし、Pixel 7aのワイヤレス充電(無線)充電は、1時間で32%程度しか充電できません。
※ケースなしで+32%。Google 標準ケースを使うと1時間+24%とさらに悪くなりました。
Google 標準充電スタンドなのに1時間で+2%しか充電できない時もありました。そこで膨大な時間をかけて検証したところ、背中をくっつけると1時間で+2%程度しか充電されないことがあることを発見しました。さらに調べ、この原因は、熱によるものでバッテリーの温度が40度を超えると充電性能が著しく悪くなり、背中をくっつけた方が排熱性能が低いと分析しました。
逆に、背中をくっつけてもバッテリーの温度が30度未満なら問題なく充電が出来ました。真夏は要注意です。
残量が5%の時に60分充電すると以下のようになります。
- Google Pixel 7 Pro 5%⇒60% 無線接続 23W
- Google Pixel 7(無印) 5%⇒62% 無線接続 20W
- Google Pixel 7a 5%⇒75% 有線接続 18W
- Google Pixel 7a 5%⇒37% 無線接続 7.5W ケースなし 体感的にかなり遅い
- Google Pixel 7a 5%⇒29% 無線接続 7.5W ケースあり ケースを付けるとさらに遅く
- Google Pixel 7a 5%⇒7% 無線接続 7.5W ケースあり&トラブル 主原因は発熱だった
Google Pixel Stand を使ってスマートフォンをワイヤレス充電する - Google Pixel ヘルプ
デバイス | Google Pixel Stand 2 | Google Pixel Stand |
---|---|---|
Google Pixel Fold | 7.5W | 7.5W |
Google Pixel 7a | 7.5W | 7.5W |
Google Pixel 7 Pro Google Pixel 6 Pro | 23W | 10W |
Google Pixel 7 | 20W | 10W |
Google Pixel 6 | 21W | 10W |
Google Pixel 3 / 3 XL Google Pixel 4 / 4 XL Google Pixel 5 | 10W | 10W |
その他の Qi 対応デバイス | 15W | 5 W |
Google Pixel 7aのワイヤレス充電は、有線に比べて大変遅いです。バッテリー残量は5%の時に検証しました。以下はケースを付けていない時で+32%です。
ケースをつけるとさらに遅くなります。5%⇒29%と1時間で24%しか充電されません。
1時間で+2%しか充電できない時もありました。標準充電スタンドでも使い方を誤ると悲しい結果になります。
無駄に、バッテリー温度が40度と高い所が気になります。外気温との関係が強いことが判明。真夏は充電速度が低下する可能性があります。冷えてると問題ないっぽい。
Google Pixel 7 Proで1時間ワイヤレス充電をしたところ60%増えておりました。1分で1%増えたことになります。ケース付のためこの速度です。
Google Pixel 7(無印)で1時間ワイヤレス充電をしたところ62%増えておりました。こちらもケースに入れて計測しています。
待っている時の時間のイライラは、時間に対して2乗すると言われています。Google Pixel 7aのワイヤレス充電は4倍イライラする訳です。
Pixel 7aで充電を急ぐときは有線接続にしましょう。約2倍のスピードで充電できます。
ご参考(バッテリ容量)
- Google Pixel 7 Pro→5,000mAh
- Google Pixel 7→4,355mAh
- Google Pixel 7a→4,385mAh
- Google Pixel 6a→4,410mAh
最大充電速度について
- Google Pixel 7 Pro 23W
- Google Pixel 7 21W
- Google Pixel 7a 18W(無線は10W)
- Google Pixel 6a 18W(無線はない)
充電時間および出力について
大雑把な充電時間は以下の通りです。満タンに近付くほど充電速度は遅くなります。95%⇒100%はかなりゆっくり。
- Google Pixel 7 Pro 有線2時間、無線2時間
- Google Pixel 7 有線2時間、無線2時間
- Google Pixel 7a 有線2時間、無線3時間
- Google Pixel 6a 有線2時間、無線充電できない
充電基礎知識
有線接続と無線接続について、それぞれ記載します。
有線接続
有線接続は、汎用的なPD充電23W以上です。他社の物でも利用できます。GaN(窒化ガリウム)と書いてあるとお高いですがコンパクトになります。容量が大きくなると比例してアダプタの体積も大きくなります。
- スマホ専用 30W
- スマホ2台以上 45W
2台同時だと、充電時間が少し遅くなるけど - 汎用的な 60W
- パソコンを含む場合 100W
無線接続
急速ワイヤレス充電は、Googleのみの独自規格であり、Google Stand 2がないと、有線と同じ速度で充電することが出来ません。
Pixel 7aは、Google独自規格をサポートしていないためQi 10W充電になります。また、Pixel 7 / 7 Proで他社のQi充電を使うと最大で10Wになります。
Google Stand 2は、Google公式ストアで買うか、サポートはないですがメルカリだと安く買えます。
まとめ:急ぎの時は有線接続
Google Pixel 7aは、極めてコスパが高くスキのない製品です。
頑張って粗を探せばワイヤレス充電になりますが、急ぎなら有線接続で良いので致命的な欠点ではないです。
現マイクロソフト認定トレーナー。元プログラマー。元大規模ネットワークエンジニア。ITインストラクター『自己紹介』