今回レビューする製品は、CPUにインテル 第12世代 モバイル向けハイエンドのCore i7-12700Hを搭載するミニPC「MINISFORUM NAB7」です。MINISFORUM様からレビュー用に頂きました。
- 00:00 今回紹介するパソコンは、高コスパ・高性能マシン
- 00:13 限られた予算の中で最高のパフォーマンスを求める方に最適
- 00:18 珍しく本人登場。ブルゾンちえみの動画を見てマネをしたくなる
- 00:43 本体価格の紹介 01:22 グレードの違いによるスペックの違いはCPUのみ
- 02:10 豊富なインターフェース
- 03:13 CPU性能について
- 04:28 排熱について
- 04:59 高負荷時の動作音について
- 05:06 静穏性重視のチューニング
- 05:27 FF14のベンチマークは普通に遊べる
- 06:01 メモリはDDR4 32GB 3200MHz
- 06:18 SSDについて
- 06:32 開封動画
- 08:50 初期セットアップ
- 09:53 SATAを増設する
- 11:36 VESAマウントの説明
- 12:12 ブログ版も見てね!
あえて1世代古いCPUを使用して高コスパ・高性能を実現したPCです。限られた予算の中で最高のパフォーマンスが欲しい方に最適です。
Pコア6 Eコア8 TDP45WのCPUです。
見た目は、白とシルバーが基調で落ち着ていいます。
メモリはDDR4 16GB x 2の32GB、ストレージは PCIe 4.0 SSD 1TBの構成です。
レビューした製品は、メモリ 32GB / SSD 1TBの公式ストアの販売価格は 75,980円(5月2日現在)と、コスパの高い製品です。
NABシリーズの構成について
CPUにインテル 第12世代 モバイル向けハイエンドを使用しています。
型名 | CPU | 発売時期 |
---|---|---|
NAB9 | Core i9-12900HK | 2024年4月発売 |
NAB7 | Core i7-12700H | 2024年4月発売 |
NAB6 | Core i7-12650H | 2023年5月発売 |
NAB6 Lite | Core i5-12600H | 2024年4月発売 CPUのみの変更 |
また、CPUが第13世代の同じ筐体のNPBシリーズがあります。こちらはi9モデルがありません。2023年5月に登場したものです。
型名 | CPU | 発売時期 |
---|---|---|
NPB7 | Core i7-13700H | 2023年5月発売 |
NPB6 | Core i7-13620H | 2023年5月発売 |
MINISFORUM NAB7のスペック
今回は、Windows 11 Homeです。CPUのみの違いです。
商品モデル番号 | Venus NPB7 |
---|---|
CPU | Core i7-12700H |
グラフィック | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | DDR4 Dual channel 16GB × 2 |
ストレージ ストレージ拡張 | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD×1 (最大2TBまで) 2.5 inch SATA HDD Slot ×1 (SATA 3.0 6.0Gb/s) |
ワイヤレス接続性 | M.2 2230 WIFI サポート (Wi-Fi 6E,BlueTooth 5.2) |
イーサネット | ① 2500Mbps LAN (intel i225-v) ② 2500Mbps LAN (intel i226-v) |
ビデオ出力 | ① HDMI (4K@60Hz) ×2 ② USB4 (8K@60Hz) ×2 (※ケーブル使用お勧め:HDMI to HDMI/ USB-C to USB-C) |
オーディオ出力 | HDMI×2 / 3.5mmコンボジャック |
電源 | DC 19V(電源アダプター含み) |
OS | Windows 11 Home |
本体サイズ | 127×127.5×54.7 mm |
ペリフェラルインターフェース | 2×RJ45 2.5Gギガビットイーサネットポート 1×USB-C 3.2 (Gen2、Data Only) 2×USB4 2×USB-A 3.2 (Gen1) 2×USB-A 3.2 (Gen2) 2×HDMI 1×3.5mmコンボジャック 1×DMIC 1×Clear CMOS |
パッケージ内容 | 1 × NPB7/NPB5本体 1 × 電源アダプター 1 × HDMI ケーブル 2 × SATAケーブル 1 × 取り付けブラケット 1 × 取扱説明書(日本語対応) |
前にもType-CとType-Aがあり、使い勝手は良好です。前面のType-CのみGen1。ほかのType-CとType-Aは、Gen2です。
後ろには、HDMI端子が2つあり、画面出力ができるTytpe-Cも2ポートあり、内1ポートはType-CによるPD出力も可能です。
排熱性能は、優秀です。Cinebench R23のマルチコアを9分間経過したところで計測。本ミニPCは、背後と右側に排出する設計です。
120Wの小型アダプターのため41.2度です。排熱できる場所にアダプターを置きましょう。
本PCは、右側に温かい風がでますので気を付けてください。PC下から冷たい空気を吸って出す感じです。温かい空気が循環しないようにしましょう。
ベンチマーク結果について
内蔵されているCPUを確認します。
ベンチマークは、控えめな結果となりました。静穏性重視型です。
一般的なCinebench R23のスコアは、 (Single-Core) Core i7-12700H 1806ptsであり、Cinebench R23 (Multi-Core) Core i7-12700H 15453ptsぐらいです。発熱を抑えるか控えめになっています。
コスパ最強のN100 CPUですが、価格も違えば性能も違います。このことからMINISFORUM NAB7は、高性能でコスパが高いモデルであることがわかります。
MINISFORUM NAB7 | ASUS ROG Ally | CHUWI GemiBook plus | |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-12700HK | Ryzen Z1 Extreme | N100 |
Multi Core | 11,575pts | 14,026pts | 2965pts |
Single Core | 1,678pts | 1785pts | 932pts |
FF14のベンチマークでは、普通に楽しめるとのこと。
DDR4 3200MHzであることがわかります。
32GB搭載しています。
SSDは、KINGSTONが使われていました。M8PGP41024Q-A0が使われています。
SSDの結果、読み込み・書き込み速度とも十分な速さです。
マザーボードについて
CrystalMark Retroでの計測。
一番高い時で100W程度。ゲームをしているときでした。
Cinebench R23で69W程度です。写真は忘れましたがアイドル時で15W程度です。
静穏性重視タイプのため、37W程度です。
前面もインターフェースが豊富です。
排熱は、後ろが一番強いです。
吸気になっているようです。
右側から温かい風を送り出します。
上部から見た所。
背面から吸い込むタイプです。
電源アダプタ 19V 6.32A 120W電源の割りに小さくまとまっていると思う。
19V出力です。
120Wの中ではコンパクトでお洒落です。
VESAマウントキット付属しています。
VESAマウントする際に使います。
グローバル版のため初期値は英字キーボードです。Shift + 2が@になるなどの違いがあります。
HDMIとSATAコード
保護シールをはがした状態
パッケージ表。
パッケージ裏。
パッケージ横の長い方。片面は、シリアルコード。
パッケージ横の短い方。片面は、メーカーロゴ。
パッケージ横の短い方。両面同じでした。
まとめ:コスパ最強のミニPC
性能だけを追求するなら第13世代のCPUが良いですが、コストパフォーマンスを考えると第12世代は最良の選択です。
限られた予算で最高の性能が欲しい方は、ぜひ検討してください。
関連URL
Core i7-13620H(10コア) とCore i7-12700H(14コア)の違いについて
第12世代の方が価格が安いにも関わらず性能は大幅に高いです。
Cinebench R23 (Single-Core) Core i7-13620H 1785pts Core i7-12700H 1806pts
Cinebench R23 (Multi-Core) Core i7-13620H 10357pts Core i7-12700H 15453pts
現マイクロソフト認定トレーナー。元プログラマー。元大規模ネットワークエンジニア。ITインストラクター『自己紹介』