ハイエンドルーターArcher AX90をレビューします。
従来の無線ネットワークは、2.4GHzと5GHzの2つの帯域を使ったデュアルバンドが主流でした。
これからの注目キーワードは、トライバンドです。
トライバンドとは、2.4GHz+5GHz(W52・W53)+5GHz(W56)の3帯域を使うルーターのことです。
公式 HP:『Archer AX90 | AX6600 トライバンド Wi-Fi 6 ルーター | TP-Link 日本』
結論:思った通りの性能向上
スペックの違いは、カタログを見れば分かりますが、実務レベルで違いを調べるべく調査をしました。
- TP-Link Archer AX20は、574Mbps(2.4GHz) + 1201Mbps(5GHz)
- TP-Link Archer AX90は、574Mbps(2.4GHz) + 1201Mbps(5GHz) + 4804Mbps(5GHz)
デュアルバンドからトライバンドへ。4ストリームから8ストリームへ
パソコンの有線で420Mbpsでした。
iPhone 11 Pro | 2.4GHz(G) | 5GHz(A) |
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AX20 | AX90 | AX20 | AX90-1 | AX90-2 | |
同じ部屋 | 80Mbps | 110Mbps | 280Mbps | 300Mbps | 300Mbps |
隣の部屋 | 70Mbps | 85Mbps | 210Mbps | 250Mbps | 210Mbps |
隣の隣の部屋 | 71Mbps | 67Mbps | 190Mbps | 240Mbps | 210Mbps |
パソコン Intel AX200 NGW |
2.4GHz(G) | 5GHz(A) |
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AX20 | AX90 | AX20 | AX90-1 | AX90-2 | |
同じ部屋 | 150Mbps | 140Mbps | 320Mbps | 320Mbps | 330Mbps |
隣の部屋 | (a)100Mbps | (b)89Mbps | 250Mbps | 240Mbps | 340Mbps |
隣の隣の部屋 | 110Mbps | 110Mbps | 120Mbps | 240Mbps | 290Mbps |
※YouTube側の数値は転写ミス(a)70Mbps⇒100Mbps。(b)85Mbps⇒89Mbps
ルーターを使うならWi-Fi 6がオススメ
ルーターを使うならWi-Fi 6がオススメ。Wi-Fi 5以下の方は、買い替える価値あり!
一般的な用途ならTP-Link Archer AX20で充分。
5,000円~8,000円程度
下位のTP-Link Archer AX10は、安いですがIPv6が使えないので論外。
※WPA3は使えるようになりました
本題!Archer AX90 AX6600がオススメの方
沢山の端末をつなぐ方にオススメ。少しでも速い速度を求める方。
17,360円~24,800円程度です。
- 無線環境をより早くしたい
- より遠くの無線機器と接続したい
- より沢山の機器を同時に使いたい
- オフィスの無線で素早いデーター転送をしたい
- USB3ポートを使ってサーバーとして使いたい
簡単にメッシュ構造にもできる
TP-Link Archer AX20 または Archer AX90ならTP-Linkの独自規格 OneMeshに対応しています。
以下の機器を買うだけで手軽にメッシュ構造にできます。
最大 2台まで増やすことができます。
AX1800 Wi-Fi 6 中継器
AC1900 メッシュWi-Fi 中継器
普通のルーターだと、APのSSIDが変わると手動で変更する必要があります。
※例外として圏外まで移動すると別のSSIDを探してくれます。
メッシュ構造の場合は、自動的に強い電波に切り替わります。
事の起こり
Wi-Fi 6ルーターは、3台目です。通常はこんなに沢山いらないので、事の起こりを説明します。
2019年10月ころWi-Fi 6対応ルーター発売
2019年10月ころからWi-Fi 6対応のルーターと端末が発売しました。
Wi-Fi 6を体験するためには、親機(ルーター)と子機(PC・スマホ)が対応する必要があります。
また、安定して動作するようになるには、大抵1年程度様子を見る必要があります。
当時発売したバッファローWXR-5950AX12は、意欲作ではありましたが、「つながれば凄いけど...」的な評価でした。
2020年10月以降ルーターの買い時(BUFFALO WSR-5400AX6)
そのように考えると2020年10月以降に発売したルーターから買い時と言えます。
当初は、最適だと思っていました...
ブログ版:レビュー Wi-Fi6 ルーター BUFFALO WSR-5400AX6
15,798円と高価です...
強力な刺客登場!TP-Link Archer AX20
日本1位バッファロー VS 世界1位TP-Link
結果は、性能は互角で価格は1/2~1/3でした。質感・使いやすさ・安心感はバッファローが上ですが、コスパは惨敗です。
バッファロールーターを買う時は、TP-Link Archer AX10があり検討しました。ただ安いだけでIPv6非対応。WPA 3非対応の私の中では論外でした。
※現在は、『TP-Link Archer AX10』もWPA3に対応しています。
コスパの高いTP-LinkさんのArcher AX20を評価しました。弱点だと思っていたIPv6・WPA 3対応がされて、価格も半額未満。試すことになりました。
TP-Linkは、世界シェアNo 1の会社です。バッファローは、日本シェアNo1の会社です。
ブログ版:レビュー TP-Link Archer AX20 激安で高性能
ハイエンドルーター体験
違いは以下の通りです。
機能 | Archer AX20 | Archer AX90 |
---|---|---|
推奨接続台数 | デュアルバンド | トライバンド 接続端末を3つのバンドの中から最適なバンドに割当 |
高性能固定アンテナ×4 | 高性能固定アンテナ×8 | |
Wi-Fi範囲 | 4ストリーム | 8ストリーム |
4LDK 36台 |
5LDK 100台 |
|
- | 4T4R 同じ帯域内の複数ストリームが障害への耐性を強化 |
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1 Gbps WAN ポート × 1 1 Gbps LAN ポート × 4 |
2.5 Gbps WAN/LAN ポート × 1 1 Gbps WAN/LAN ポート × 1 1 Gbps LAN ポート × 3 |
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USB 2.0 ポート×1
NTFS, exFAT, HFS+, FAT32 対応機能: |
USB 3.0 ポート × 1 USB 2.0 ポート × 1NTFS, exFAT, HFS+, FAT32Apple Time Machine FTP サーバー メディアサーバー |
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WPS/Wi-Fi オン/オフボタン Power オン/オフ ボタン LED オン/オフ ボタン Reset ボタン |
Wi-Fi オン/オフボタン Power オン/オフ ボタン LED オン/オフ ボタン WPS ボタン Reset ボタン |
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電源 | 12 V ⎓ 1.5 A | 12 V ⎓ 3.3 A |
共通点は以下の通りです。
機能 | Archer AX20 | Archer AX90 |
---|---|---|
メッシュ対応 | OneMesh対応 | |
WPA3対応 | ||
ビームフォーミング クライアントに無線信号を集中させWi-Fi範囲を拡大 |
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高性能FEM 送信パワーを改善し信号範囲を強化 |
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CPU | 1.5 GHz クアッドコア CPU |
まとめ:沢山の端末を高速に使いたい方へ
従来のルーターだと沢山の端末があるとどうしても遅くなります。
本ルーターは耐性が強く、沢山の機器をつないでも遅くなりにくい特徴があります。
関連URL
ブログ版:レビュー TP-Link Archer AX20 激安で高性能
ブログ版:レビュー Wi-Fi6 ルーター BUFFALO WSR-5400AX6
現マイクロソフト認定トレーナー。元プログラマー。元大規模ネットワークエンジニア。ITインストラクター『自己紹介』