M1 MAX MacBook Proが凄いと言われていますが、Windowsと比べるとどうでしょうか?
Cinebench R23とGeekbench 5による比較です。
M1 Macでの実測値から算出しました。M1 MAXの実機が手に入り次第、計測します。
Cinebench R23のスコア
マルチスコア
いまでもRyzenがトップです。初期値だとCore i9 12900Kがトップですが、RyzenのPBOをオンにすることでRyzenも本気をだします。
- Core i9 12900K 27,080pts(私の実測)
- Ryzen 9 5950X 28,641pts(私の実測)
- M1 20コア 24,000pts(予測)
- Core i7-12700 19244pts(私の実測)
- M1 10コア 12,359pts(私の実測)
- M1 2020 8コア 7684pts(私の実測)
※思ったよりも差が開いています。3.8倍違います。もっとM1 10コアが高いんじゃないかな?
シングルスコア
シングルスコアは、20コアになっても変わりません。中身(シングルコア)が変わっていないので。
- Core i9 12900K 1958 pts(私の実測)
- Ryzen 9 5950X 1,639 pts(私の実測)
- Core i7-12700 1845 pts(私の実測)
- M1 20コア 1,529pts(予測)
- M1 10コア 1,529 pts(私の実測)
- M1 2020 8コア 1524pts(私の実測)
Geekbench 5(OpenCLスコア)によるGPU比較
Geekbenchに投稿されたスコアをみると以下の通りです。RTX3090同等との発表もありますが、Geekbenchだと半分ぐらいの性能になると思われます。
- RTX3080 184,360(私の実測)
- M1 Ultra 100,000(予測)
- M1 Max 60,167
- M1 Pro 38,359
- M1 19,476(私の実測)
M1 MAXの性能について
CPUのシングルは、M1とほぼ同じ
CPUのマルチスコアは、M1の1.63倍
※高効率コアは、高性能コアのおおよそ4割減のパフォーマンスっぽい。動画の再生などパワーよりも効率よく長時間動作させたい場合に効果を発揮します。
M1は、高効率4コア。高性能4コア。おおよそ高性能6.4コア相当
M1xは、高効率8コア。高性能2コア。おおよそ高性能9.2コア相当
M1 MAXのGPUは、M1の約4倍で算出しました。到着しだい実測時で上書きします。
- マルチ:12448pts 1.62倍程度のハズ
- シングル:1524pts ほぼ変わらないハズ
- GPU:77,904(OpenCL Score)
※仮 M1調査結果を×4しました
M1 MAX MacBook Pro 2021とライバル機 Cinebench R23とGeekbench 5による比較
パソコンを買う時の参考になれば幸いです。
M1
CPUに関しては、Ryzen 9 5950Xの方が3.7倍高速であり、
GPUに関しては、RTX3080の方が9.48倍高速です。
M1 MAX
CPUに関しては、Ryzen 9 5950Xの方が2.29倍高速であり、
GPUに関しては、RTX3080の方が2.37倍高速です。
コストによる対比
計算中
Geekbench 5ベンチとは
Cinebench R23は、OS依存なくCPU性能を測定できるアプリです。
Geekbench 5は、同様にCPU・GPU性能を測定できます。今回はGPUのみに使います。
2分ほどで計測できます。
AMD Ryzen 9 5950X・RTX3080対決
- マルチ:28641pts
- シングル:1639 pts
- GPU:184360(OpenCL Score)
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:12524pts(M1 10コア 想定)
シングル:1524pts(M1 10コア 想定)
Mac mini M1 2020
マルチコアについては、8コアクラスにおいて平均的なスコアだと思っています。
シングルスコアは凄いです。
マルチ:7684pts
シングル:1524pts
Mac mini 2018
『Mac mini 2020発売!マイナーチェンジしてMac mini 2018よりも約25%引きに』
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:7108pts
シングル:1150pts
マルチ性能が勝っているには、互換性を捨ててまで変えたことを考えると当然の結果だと思っています。シングルも大幅に上回っています。
Geekbench 5 Score:19476(Mac mini M1)ご参考
Geekbench 5 Score 5431Mac mini 2018 CPU内蔵GPU
M1は、4倍のスコアです。凄い!って言いたいところですが、内蔵GPUがショボいことを照明しただけです。
Ryzen 9 5950 X
マルチスコアは、28677 ptsでした。
シングルスコアは、1566 ptsでした。
Ryzen 9 3950 X
『最強の本気パソコンを自作⁉AMD Ryzen 9 3950X 16コア 32コア 16スレッド』
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:22,669pts
シングル:1300pts
マルチの性能は、3倍近くの差になっています。価格差を考えれば、素晴らしい結果だとは思う。
シングルについては、2割近く勝っていて1年の差を感じます。
Geekbench 5 Score:19476(Mac mini M1)ご参考
Geekbench V5によるGPUスコア:82474 ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER AMP
旧世代のミドルクラスのGPUですが、4倍で勝っています。M1は、たかが内蔵GPUです。
MacBook Air 2020
Cinebench R20すらサーマルスロットリングが発生して本来の半分の性能しか出せませんでした。
『MacBook Air 2020が安い!!CPUコア SSD倍増しかも安くなった』
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:2217 pts
シングル:847 pts
排熱処理が追い付かずCPUの性能が半分しかでていません。M1が優秀というよりAirがダメすぎると言えます。
Geekbench 5 Score:19476(Mac mini M1)ご参考
Geekbench 5 Score 5431Mac mini 2018 CPU内蔵GPU
Geekbench 5 Score 5896 MacBook Air 2020CPU内蔵GPU
GPUは、Mac miniに勝っておりますが、駄目駄目なことには変わりないです。相当負けています。
Ryzen 7 5800X
本当は、Ryzen 9 5950Xが欲しかったのですが、仕方なくRyzen 7 5800Xを購入。8コアだけでも沢山持っている(笑)3台目かな。
『【レビュー】AMD Ryzen 7 5800X スピードには満足だが発熱が半端ない』CPU編
『Mini ITXでRyzen 9 5950XとRTX 3080を使う!』外側編。中身は5800X。
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:15514pts
シングル:1593pts
マルチコアは、ダブルスコアで5800Xが勝っています。シングルは、互角です。価格を考えると凄い結果と言えます。
GeForce RTX 3080対決
Mac miniと同じMini ITX対決です。
実売8万円で思わず買ってしまったGeForce RTX 3080です。Mac mini M1と同じ価格です。
Geekbench 5 Score:19476(Mac mini M1)ご参考
Geekbench V5によるGPUスコア:184360 ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity
GeForce RTX 3080とは9.5倍の差がでました。大人げない比較で申し訳ありません。
GeForce RTX 3070対決
Mac miniと同じMini ITX対決その2
Geekbench V5によるGPUスコア:132631 GeForce RTX™ 3070 VENTUS 3X OC
GeForce RTX 3070とは6.8倍の差がでました。大人げない比較でごめんなさい。
i9 9900
本当ならi9 10900が良いと思うけど、これで我慢してください。
『最強・最安・超小型パソコンを自作!Corei9-9900 8コア 16スレッド 高さ65mm』
Mac mini 2019が発売しないため、自分で作ろうとi9 9900で作ったのがこれです。
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:9916pts
シングル:1270 pts
スコアを見る限りいい勝負をしていると思います。ベンチマーク結果からIntelを超越している訳ではないようです。
価格を考えると凄くM1が優秀。
i9 9900の内蔵GPUは、Mac mini 2018と同じ結果になると思われます。省略。
ASRock DeskMini X300 Ryzen 7 4750G
『総まとめ ASRock DeskMini X300で作る最小・最強パソコン』
マルチ:7684pts(M1 ご参考)
シングル:1524pts(M1 ご参考)
マルチ:11827 pts
シングル:1301 pts
シングルで買っている点は凄いけど、マルチでは負けています。超小型パソコンと比べて性能が良いわけではありません。
Geekbench 5 Score:19476(Mac mini M1)ご参考
Geekbench V5によるGPUスコア:17423 内蔵GPU
Ryzen 4000シリーズは検討しています。メモリが3200MHzの時なので3600MHzだともっと接近できそうです。
まとめ:ノートパソコンを圧勝。デスクトップでは敗退
今回、Apple Mシリーズの中では下のグレードともいえるM1チップについて評価しました。
安価なノートと比較すると凄いけど、パソコンのデスクトップと比較すると同等。
高性能なデスクトップパソコンだと1/4倍の性能。
GPU性能は、RTX 3080と比較すると1/10までになります。
M1は、ノートパソコン向けなので次世代のチップに期待と言うことになります。
GPUもGTR 1650 Tiより凄いとのことで、RTX 3080と比較すると差が大きいようです。
また、ゲーミングノートパソコンは、CPUが高性能でRTX2070等があることを考えると必ずしも性能面で買っていると言い難い状況です。
価格から考えると、凄く優秀なM1チップ。コスパ面から買う価値があると言えます。
ただ、Apple社は、メモリを増やしたりSSDを増やすとお高くなることから、下のグレード以外は、滅茶苦茶コスパが良い訳ではありません。
繰り返しになりますが、どちらが優れてるではなく、使い方の問題です。